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ID:404
作成日: 2023/07/28

カメラトリガの概要

カテゴリ 近赤外線カメラ全般
対象製品 ABA-001IR  ABA-003IR ABA-003VIR ABA-013VIR ABA-U20MIR ABA-001MIR ABL-005IR ABL-005MIR ABL-010IR AHS-003VIR AHS-U20MIR AHS-001MIR


はじめに:トリガ説明


以下に、カメラに実装されているトリガの種類に関する内容を記載します。

トリガの制御には以下の設定項目があります。

l   トリガセレクタ                 :トリガの種類を選択します
l   トリガソース                   :トリガの入力元となる信号線を選択します
l   トリガモード                   :トリガの有効/無効を選択します
l   トリガアクティベーション    :トリガ信号を認識する状態を選択します
l   ノイズフィルタ                 :トリガ入力元の信号線のチャタリング防止フィルタを設定します

以下に各機能に関する詳細を記載します。

また、カメラ毎のトリガ設定に関しましては、該当するインターフェイスのカメラの
トリガ設定手順をご参照ください。

 ・GigE/CoacxPressの場合
 ・CameraLinkの場合 


1.トリガセレクタ:トリガの種類を選択します

 

トリガセレクタのコマンドおよび、トリガセレクタの種類について記載します。 

 

(1)撮像開始トリガ

カメラの撮像開始を制御できるトリガです。

撮像の開始を(acquisitionstartコマンド)を外部信号より制御できる機能となります。

※本トリガを使用する場合(2)撮像終了トリガも設定する必要が御座います
 

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerSelector

AcquisitionStart

CameraLink

trg-selector

0


 acquisitionstartstop.png



(2)撮像終了トリガ

カメラの撮像停止を制御できるトリガです。

撮像の終了を(acquisitionstopコマンド)を外部信号より制御できる機能となります。

※本トリガを使用する場合は(1)撮像開始トリガも設定する必要が御座います

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerSelector

AcquisitionEnd

CameraLink

trg-selector

1


 acquisitionstartstop.png



(3)撮像期間指定トリガ

カメラの撮像開始/停止を制御できるトリガです。

信号の状態がHighもしくはLowレベルの期間、撮像ができるように外部信号より制御できます。

上記(1)、(2)を1つの外部信号より制御できるものです。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerSelector

AcquisitionActive

CameraLink

trg-selector

2


  acqusitionActive.png



(4)露光制御トリガ

撮像開始状態で、本トリガを使用する事で、カメラの露光開始を外部信号より制御できます。

このトリガ信号が入力されると、1フレームの撮像を行います。
※本機能はエリアカメラのみ対応しております]

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerSelector

ExposureActive

CameraLink

trg-selector

5

 
     また、露光モード(ExposureMode)設定により、以下のように露光時間の制御方法が変わります。
     
     ■
ExposureMode=Timed(デフォルト)
     本モードかつ外部信号をエッジトリガで使用する事で、露光時間はexposureコマンドで
     指定した期間となります。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

ExposureMode

Timed

CameraLink

exp-mode

0


        ExposureStart_Timed.png
        

      ■ExposureMode=TriggerWidth
      本モードかつ外部信号をレベルトリガで使用する事で、露光時間は信号のレベルが
       HighもしくはLowの期間となります。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

ExposureMode

TriggerWidth

CameraLink

exp-mode

0


        ExposureStart_width.png
        

(5)ライン撮像開始トリガ


撮像開始状態で、本トリガを使用する事で、
1ラインの撮像を外部信号より制御できます。
※本機能はラインカメラのみ対応しております

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerSelector

LineStart

CameraLink

trg-selector

9

 
      また、露光モード(ExposureMode)設定により、以下のように露光時間の制御方法が変わります

     ■ExposureMode=Timed(デフォルト)
     本モードかつ外部信号をエッジトリガで使用する事で、露光時間はexposureコマンド
     で指定した期間となります。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

ExposureMode

Timed

CameraLink

exp-mode

0

 
         LineStart_Timed.png



     ■
ExposureMode= TriggerWidth
     本モードかつ外部信号をレベルトリガで使用する事で、露光時間は信号のレベルが
      HighもしくはLowの期間となります。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

ExposureMode

TriggerWidth

CameraLink

exp-mode

1

 
         LineStart_Width.png


 
 

2.トリガソース:トリガが入力される信号線を選択します


トリガソースのコマンド及び選択可能な信号線について記載します。 

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerSource

以下参照

CameraLink

trg-source

以下参照

 

以下の信号線の種類はカメラによりサポートしている信号線の種類が異なります。
詳細は対応機種のユーザーズマニュアルをご参照下さい。

Software:ソフトウェアのコマンドにて発行するトリガとなります

Line:電源コネクタ内にある、GPIO信号の信号名となります

CC:カメラリンクのCC信号の信号名となります

CoaxPressトリガ:CoaxPressの回線上のパケットより出力される信号の信号名となります

・エンコーダ:Line信号を使用して、エンコーダ―として使用する信号名となります

名称

GigE/CoaxPressパラメータ

CameraLinkパラメータ

備考

ソフトトリガ

Software

0

 

Line0

Line0

32

 

Line1

Line1

34

 

Line2

Line2

36

 

Line3

Line3

38

 

Line4

Line4

40

 

Line5

Line5

42

 

Line6

Line6

44

 

CC1

64

CameraLinkのみ

CC2

65

CameraLinkのみ

CC3

66

CameraLinkのみ

CC4

67

CameraLinkのみ

CoaxPressトリガ

LinkTrigger0

CoaxPressのみ

エンコーダ

Encoder0

144

 




3.トリガモード:トリガの有効/無効を選択します

   
 トリガモードのコマンドを以下に示します。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerMode

Off:無効

On:有効

CameraLink

trg-mode

0:無効

1:有効

 


4.トリガアクティベーション:トリガを認識する状態を選択します

 トリガアクティベーションのコマンド及び選択可能なパラメータを以下に記載します。

カメラ

コマンド

パラメータ

GigE/CoaxPress

TriggerActivation

RisingEdge :立ち上がりエッジ

FallingEdge:立ち下がりエッジ

AnyEdge  :両エッジ

LevelHigh :Highレベル

LevelLow :Lowレベル

CameraLink

trg-activation

0:立ち上がりエッジ

1:立ち下がりエッジ

2:両エッジ

3Highレベル

4Lowレベル




5.ノイズフィルタ:トリガ信号線のチャタリング防止を設定します

  ※本設定は必須ではありません。必要に応じ設定してください。

 

  Line信号をトリガ入力信号として使用する場合、使用環境などにより、Line信号にノイズがのる
 場合があります。

 Line信号にノイズがのると、期待したタイミングでのトリガ入力がされず、カメラでの撮像に問題が
 発生します。

 このような問題に対応する為に、Line信号には1μ秒単位でノイズ除去が可能なデジタルノイズ
 フィルタ (以降DNF)が搭載されています。

 以下にDNFを設定した場合の動作例を記載します。

  DNF.png

  上記図において、A点では信号がバタついていますが、信号がHighレベルを維持する時間が
  High time期間を満足していないためLowが継続して出力されます。

  その後信号がHighレベルを維持した時間がHigh time期間を満足したためHighレベルで
  出力されます。

  同様にB点では信号のLowレベルを維持した時間がLow time期間を満足しないためHigh
  レベルが維持され、C点ではLow time期間を満足したため信号レベルがLowに遷移します。

  ※上記の様にDNF使用時は、信号にディレイが生じますので注意が必要です。

  ※DNFのノイズ除去期間はHigh/Low個別に指定可能です。

カメラ

コマンド

パラメータ

備考

GigE/CoaxPress

LineDebouncerHigh

065535

High信号フィルタ

LineDebouncerLow

065535

Low信号フィルタ

  ※単位:【us


カメラ

コマンド

信号セレクタ

High信号フィルタ

Low信号フィルタ

CameraLink

dnf

0Line0

1Line1

2Line2

065535

065535

※単位:【us



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