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ID:309
作成日: 2022/05/09

ラインセンサを使用して撮像したところ、先頭ライン又はその付近に白色やRGB3色のラインが表示されます。

カテゴリ 画像入力ボード全般 SDK-AcapLib2 SDK-TransFlyer
対象製品 全ての画像入力ボード


ご使用の機種にもよりますが、ラインセンサに対して露光制御信号(CL:CC信号/CXP:トリガパケット)を一定期間入力されないと、センサICのリセット動作が行われない場合があります。その場合、以下画像のような輝度値が飽和した画像データが出力されます。

モノクロカメラで飽和した場合
モノクロカメラの場合
カラーカメラで飽和した場合
カラーカメラの場合


なお現象につきまして、上記はあくまで一例となり必ずしも同じ現象が発生するとは限りません。
同様の原因で以下の症状が発生する場合があります。

・他のラインに比べ輝度値が落ちる。
・TDIカメラの場合、積算段数分だけ輝度値が飽和した画像データが出力される。


不定な輝度値の場合
輝度値が不定の場合
TDIカメラで飽和した場合
TDIカメラの場合



これらの現象が発生した場合は、Y方向(センサに対して垂直方向)にディレイ設定を行い、
問題が発生しているラインを捨ててください。

具体的な設定方法は以下となります。

[カメラリンク対応ボードの場合]
AcapLib2の関数を使用して設定する
AIPToolで設定する

[CoaXPress対応ボードの場合]
TransFlyerの関数を使用して設定する
TSightで設定する





[カメラリンク対応ボードの場合]


<AcapLib2の関数を使用して設定する>
設定IDのACL_Y_DELAYを使用して以下のように記述します。
※ボードオープン、初期化、エラー処理は省略します。


int nYDelay = 1;

//Yディレイの設定
AcapSetInfo(hDev, nCH, ACL_Y_DELAY, -1, nYDelay);
//設定の反映 AcapReflectParam( hDev, nCh);


<AIPToolで設定する>
AIPTool起動後、Setupボタンで設定画面を表示します。
次にY Delayの値を設定します。
最後に設定画面下部のApplyボタンをクリックしてください。

Yディレイの設定


[CoaXPress対応ボードの場合]


<TransFlyerの関数を使用して設定する>
SetValueとOffsetYを使用して以下のように記述します。
※ボードオープン、初期化、エラー処理は省略します。


ITraAcqGrabber* grabber = 0;
int nOffsetY = 1;

//ボード側のオフセットYの値を変更する
grabber.SetValue("OffsetY", nOffsetY);

<TSightで設定する>
TSightを起動後、画面右側の[a] ImageFormatControlを開きます。
次にOffsetYの右側にある矢印ボタンボタンをクリックします。
設定入力画面が表示されますので、設定値を入力してから閉じてください。

OffsetYの設定

           
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