PoCLでカメラに給電を行った際に、ボードエラーコード0x**30(ACL_3300_POWER_ON_TIMEOUT/タイムアウト)が発生することがあります。
ボード名 |
ボードエラーコード |
APX-3302シリーズ |
0xF930 (63792) |
APX-3323シリーズ |
0xFA30 (64048) |
APX-3324シリーズ |
0xFB30 (64304) |
APX-3326シリーズ |
0xFC30 (64560) |
上記のエラーは、PoCLでカメラに給電を行い、給電に失敗した場合に発生します。
給電に失敗する場合、以下原因が考えられます。
[原因1:ジャンパスイッチの設定が間違っている場合][原因2:6ピンの電源コネクタに電源が接続されていない場合][原因3:3秒以内にカメラからCameraLinkクロックを検出できない場合][原因4:カメラリンクケーブルがPoCL未対応、又は方向性が存在するケーブルの場合][原因5:カメラの消費電力が4Wを超えている場合][原因6:カメラがPoCL未対応の場合][原因1:ジャンパスイッチの設定が間違っている場合]PoCLによる給電を行う場合、基板上のジャンパスイッチを設定する必要があります。
この設定が間違っている場合、ボードは給電を行うことができませんのでご確認ください。
[原因2:6ピンの電源コネクタに電源が接続されていない場合]APX-3324A、APX-3326AでPoCLによる給電を行う場合、電源の供給元をジャンパスイッチで設定することが可能ですが、6ピンの電源コネクタから電源を供給する設定にもかかわらず、
6ピンの電源コネクタに電源が接続されていないと給電ができないためエラーとなります。
原因1と原因2の設定や詳細については、以下のリンク先を参照ください。
PoCLを使用して給電を行う場合、ボードの設定はどうすればよいですか?[原因3:3秒以内にカメラからCameraLinkクロックを検出できない場合]
PoCLでカメラに給電開始後、ボードは3秒以内にカメラからCameraLinkクロックを検出できなかった場合、タイムアウトと見なし電源供給を自動的に停止します。
また、給電開始後、カメラから3秒以内にCameraLinkクロックを出力することができない場合は、以下手順にてタイムアウト時間の変更を行ってください。
手順1:デバイスマネージャを開きます。
手順2:AVALDATA APX-33**(Image Capture Module)を右クリックします。
手順3:プロパティを選択します。
手順4:Statusタブをクリックします。
手順5:Clock Detection Periods(sec)の値を増やしたあとON/OFFボタンをクリックして給電を行ってください。
※AIPToolの設定画面上やAcapLib2の設定ID(ACL_POWER_SUPPLY)でもタイムアウト時間の変更は可能ですが、ボードの電源がオフになると設定がクリアされてしまいますので、上記方法をお勧め致します。
[原因4:カメラリンクケーブルがPoCL未対応、又は方向性が存在するケーブルの場合]
ご使用のカメラリンクケーブルがPoCL未対応の場合、PoCLによる給電を行うことができません。
PoCL対応のケーブルをご使用ください。
また、カメラリンクケーブルによっては方向性が存在するケーブルがあります。
給電ができない場合は、上記と合わせて方向性の確認をお願いします。
※カメラリンクケーブルの方向性につきましては、以下リンク先を参照ください。
方向性が存在するカメラリンクケーブルを逆に接続して使用することはできますか?[原因5:カメラの消費電力が4Wを超えている場合]
カメラリンクケーブル1本あたり、
最大4Wの給電が可能ですが、4Wを超えて給電を行った場合、故障の原因になりますのでご注意ください。
なお、消費電力が4Wを超える場合は、Medium/Full側からの給電も必要になります。
カメラがMedium/Fullからの給電にも対応している必要がありますのでご注意ください。
※以下FAQもご覧ください。
PoCLとは何ですか?[原因6:カメラがPoCL未対応の場合]
カメラがPoCL未対応の場合はボードから給電を行うことができません。
カメラに直接電源を投入するか、PoCL対応のカメラをご使用ください。