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ID:188
作成日: 2021/11/25

外部トリガを入力すると、ノイズに影響され想定外のタイミングで取込が開始されてしまいます。

カテゴリ 画像入力ボード全般  SDK-AcapLib2 SDK-TransFlyer
対象製品 全ての画像入力ボード


フレームグラバは各チャンネルに、外部トリガのノイズ除去回路を搭載しています。

選択された外部トリガにディジタルフィルタをかけ、単発ノイズやレベル変化時のノイズを取り除くことが可能です。

ノイズ除去時間はマイクロ秒単位で設定可能です。
※出力にはフィルタ設定時間分の遅延が発生しますのでご注意ください。


なお、具体的には以下の方法にて設定可能です。

[カメラリンク対応ボードの場合]
AcapLib2の関数を使用して設定する
AIPToolで設定する

[CoaXPress対応ボードの場合]
TransFlyerの関数を使用して設定する
TSightで設定する

[カメラリンク対応ボードの場合]

<AcapLib2の関数を使用して設定する>
AcapSetInfo関数や各設定IDを使用して以下のように記述します。
※ボードオープン、初期化、エラー処理は省略します。

フィルタ設定時間が
High期間とLow期間で同じ時間の場合
フィルタ設定時間が
High期間とLow期間で異なる時間の場合

//フィルタ設定時間
int nChatterTime = 100;




//外部トリガ(TTL)を有効にします。
AcapSetInfo( hDev, nCh, ACL_EXT_EN, -1, 1);

//フィルタ設定時間がHigh期間とLow期間で同じ時間に設定します
AcapSetInfo( hDev, nCh, ACL_EXT_CHATTER_SEPARATE, -1, 0);

//フィルタ設定時間を100usecに設定します
AcapSetInfo( hHandle, 1, ACL_EXT_CHATTER, -1, nChatterTime);

//設定の反映
AcapReflectParam( hDev, nCh);


//フィルタ設定時間
int nChatterHigh = 50;
int nChatterLow = 100;
int nChatterTime = 0;


//外部トリガ(TTL)を有効にします
AcapSetInfo( hDev, nCh, ACL_EXT_EN, -1, 1);

//フィルタ設定時間をHigh期間とLow期間で個別に設定します
AcapSetInfo( hDev, nCh, ACL_EXT_CHATTER_SEPARATE, -1, 1);

//フィルタ設定時間がHighとLowで時間が異なる場合
//上位16bitでHigh期間、下位16bitでLow期間を設定します
nChatterTime = (nChatterHigh << 16) + nChatterLow;

//フィルタ設定時間をHigh期間50usec、Low期間100usに設定します
AcapSetInfo( hHandle, 1, ACL_EXT_CHATTER, -1, nChatterTime);

//設定の反映
AcapReflectParam( hDev, nCh);




<AIPToolで設定する>
1 AIPToolの画面上部にあるSetupボタンで設定画面を表示します。
2 使用する外部トリガの種類を選択します。
3 Chatter TimeのHigh/Lowに任意の時間を入力します。
4 設定が終わったら設定画面下部のApplyボタンをクリックします。

※フィルタ設定時間をHigh期間とLow期間別の値に設定する場合は、Chatter High / Low Separate Settingにチェックを付けてください。その後、HighとLowにそれぞれ任意の値を入力してください。

フィルタ設定時間が
High期間とLow期間で同じ時間の場合
フィルタ設定時間が
High期間とLow期間で異なる時間の場合
外部トリガのノイズ除去回路設定_共通 外部トリガのノイズ除去回路設定_個別





[CoaXPress対応ボードの場合]

<TransFlyerの関数を使用して設定する>
SetValueとTriggerDebouncerHigh、TriggerDebouncerLowを使用して以下のように記述します。
※ボードオープン、初期化、エラー処理は省略します。


//変数宣言
ITraAcqGrabber* grabber = 0;
int nChatterHigh = 50;
int nChatterLow = 100;

//フィルタ設定時間のHigh期間を50usに設定します
grabber->SetValue("TriggerDebouncerHigh", nChatterHigh);

//フィルタ設定時間のLow期間100usに設定します
grabber->SetValue("TriggerDebouncerLow", nChatterLow);


<TSightで設定する>
1 TSightの画面右部にあるGrabber側の[b]Acquisition Controlを開きます。
2 TriggerSelector内のTriggerDebouncerHighとTriggerDebouncerLowに任意の値を設定します。

外部トリガのノイズ除去回路設定

※TriggerSelectorやExposureModeなど、本FAQと関連する他のfeature設定については以下リンク先を参照ください。

TSightで露光制御信号(トリガパケット)に同期してカメラの露光を開始させたいです。TSightはどのように設定を行えばいいですか?




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