エリアセンサを使用して撮像画像が上または下に流れてしまう場合、カメラから出力されたFVAL信号に何らかの問題がある場合や、間違った設定が行われているなど、FVAL信号と同期ができていないことが考えられます。
具体的には、以下の原因が考えられます。
[原因1:カメラリンクケーブルが長い場合][原因2:カメラリンクケーブルに方向性が存在する場合] [原因3:ボードの設定で使用カメラの種類をラインセンサに指定している場合]
[原因1:カメラリンクケーブルが長い場合]
カメラのピクセルクロックによって使用可能なケーブル長がおおよそ決まっており、このケーブル長を超えることにより、各信号が減衰してしまいFVAL信号と同期できなくなる場合があります。
ケーブル長の詳細は
カメラリンクケーブルは何メートルまで使用できますか?をご覧ください。
[原因2:カメラリンクケーブルに方向性が存在する場合]
物理的に接続な場合でも、方向性が存在するカメラリンクケーブルを逆に接続すると、ノイズが乗るなど動作不安定の原因となります。
詳細については、
方向性が存在するカメラリンクケーブルを逆に接続して使用することはできますか?をご覧ください。
[原因3:ボードの設定で使用カメラの種類をラインセンサに指定している場合]
ボードの設定が、ラインセンサを使用する設定になっている場合、FVAL信号を無視するため画像が流れる原因となります。
・AIPToolで使用カメラの種類をエリアカメラに指定する場合以下のように「Step1 - Capture Setup(must)」のTypeをAreaに指定し、画面下の方のApplyボタンをクリックしてください。
・Iniファイルで使用カメラの種類をエリアカメラに指定する場合ご使用のIniファイルをテキストエディタで開き、「USER_INTERLACE_TYPE」を0にします。