基本的には
Scanを選択しますが、CC信号のエッジ間が露光時間になるTDIカメラなどでは
Lineを用います。
以下、ScanとLineの具体的な動作説明になりますが、その前にまず一致パルスについて解説します。
Step5 Encoder SetupのStarting PointとSampling Intervalが、
それぞれStarting Point=100、Sampling Interval=4に設定されている場合、
エンコーダ信号を入力して撮像を行うと、エンコーダカウンタは以下の動作となります。
動作1:撮像開始後、エンコーダカウンタの開始トリガ入力される
動作2:エンコーダカウンタがカウントアップを開始する
動作3:エンコーダカウンタが100に達したら一致パルスが発生
動作4:エンコーダカウンタがリセットされる
動作5:エンコーダカウンタがカウントアップを開始する
動作6:エンコーダカウンタが4に達したら一致パルスが発生
動作7:エンコーダカウンタがリセットされる
動作8:以後5~7を繰り返し
上記の動作3(エンコーダカウンタが100に達した)と、動作6(エンコーダカウンタが4カウントに達した)のタイミングで、ボード内部ではStarting Point、Sampling Intervalの値にカウンタが達したことを示す
一致パルスという内部信号が発生します。
ModeのScanとLineは、一致パルスが発生した際にボードがどのように振る舞うかを設定する項目となります。
具体的には以下となります。
○Scan / エンコーダスキャンモード○Line / エンコーダライン選択モード○Scan / エンコーダスキャンモード一致パルスが発生する度に
CC信号を出力するモードです。
カメラのシャッタを切るタイミングをエンコーダ信号で制御したい場合に使用します。
通常、エンコーダ信号と同期して撮像する場合はこちらを使用してください。
また、このときカメラの設定は必ずCC信号に同期するランダムシャッタモードに設定してください。一致パルスが発生してから、カメラから画像データが出力されるまでのタイミングは以下となります。
○Line / エンコーダライン選択モード一致パルスが発生した次の画像データ(LVAL)を取得するモードです。
なお、
CC信号は一致パルスと非同期でボードから出力されます。
以下のカメラの場合は、このモードを使用してください。
・カメラ自体に露光時間設定機能が無い場合。
・
TDIカメラのように、CC信号のエッジ間が露光時間(
※)になる場合。
一致パルスが発生してから、ボードが画像データを入力するまでのタイミングは以下となります。
※TDIカメラをエンコーダライン選択モードではなく、エンコーダスキャンモードで撮像した場合TDIカメラの場合、CC信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでのようにエッジ間が露光時間になります。
もし、エンコーダスキャンモードで撮像を行った場合、搬送速度(エンコーダ信号)が変化するとCC信号の周期も変化してしまうため、以下の画像のように露光時間が安定しませんのでご注意ください。