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以下に、カメラに実装されているトリガの種類に関する内容を記載します。
トリガの制御には以下の設定項目があります。
l トリガセレクタ :トリガの種類を選択します
l トリガソース :トリガの入力元となる信号線を選択します
また、カメラ毎のトリガ設定に関しましては、該当するインターフェイスのカメラの
トリガ設定手順をご参照ください。
・GigE/CoacxPressの場合
・CameraLinkの場合
トリガセレクタのコマンドおよび、トリガセレクタの種類について記載します。
(1)撮像開始トリガ
カメラの撮像開始を制御できるトリガです。
撮像の開始を(acquisitionstartコマンド)を外部信号より制御できる機能となります。
※本トリガを使用する場合(2)撮像終了トリガも設定する必要が御座います
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerSelector |
AcquisitionStart |
CameraLink |
trg-selector |
0 |
(2)撮像終了トリガ
カメラの撮像停止を制御できるトリガです。
撮像の終了を(acquisitionstopコマンド)を外部信号より制御できる機能となります。
※本トリガを使用する場合は(1)撮像開始トリガも設定する必要が御座います
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerSelector |
AcquisitionEnd |
CameraLink |
trg-selector |
1 |
(3)撮像期間指定トリガ
カメラの撮像開始/停止を制御できるトリガです。
信号の状態がHighもしくはLowレベルの期間、撮像ができるように外部信号より制御できます。
上記(1)、(2)を1つの外部信号より制御できるものです。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerSelector |
AcquisitionActive |
CameraLink |
trg-selector |
2 |
(4)露光制御トリガ
撮像開始状態で、本トリガを使用する事で、カメラの露光開始を外部信号より制御できます。
このトリガ信号が入力されると、1フレームの撮像を行います。
※本機能はエリアカメラのみ対応しております]
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerSelector |
ExposureActive |
CameraLink |
trg-selector |
5 |
また、露光モード(ExposureMode)設定により、以下のように露光時間の制御方法が変わります。
■ExposureMode=Timed(デフォルト)
指定した期間となります。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
ExposureMode |
Timed |
CameraLink |
exp-mode |
0 |
■ExposureMode=TriggerWidth
HighもしくはLowの期間となります。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
ExposureMode |
TriggerWidth |
CameraLink |
exp-mode |
0 |
(5)ライン撮像開始トリガ
撮像開始状態で、本トリガを使用する事で、1ラインの撮像を外部信号より制御できます。
※本機能はラインカメラのみ対応しております
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerSelector |
LineStart |
CameraLink |
trg-selector |
9 |
また、露光モード(ExposureMode)設定により、以下のように露光時間の制御方法が変わります
■ExposureMode=Timed(デフォルト)
で指定した期間となります。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
ExposureMode |
Timed |
CameraLink |
exp-mode |
0 |
■ExposureMode= TriggerWidth
HighもしくはLowの期間となります。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
ExposureMode |
TriggerWidth |
CameraLink |
exp-mode |
1 |
トリガソースのコマンド及び選択可能な信号線について記載します。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerSource |
以下参照 |
CameraLink |
trg-source |
以下参照 |
以下の信号線の種類はカメラによりサポートしている信号線の種類が異なります。
詳細は対応機種のユーザーズマニュアルをご参照下さい。
・Software:ソフトウェアのコマンドにて発行するトリガとなります
・Line:電源コネクタ内にある、GPIO信号の信号名となります
・CC:カメラリンクのCC信号の信号名となります
・CoaxPressトリガ:CoaxPressの回線上のパケットより出力される信号の信号名となります
・エンコーダ:Line信号を使用して、エンコーダ―として使用する信号名となります
名称 |
GigE/CoaxPressパラメータ |
CameraLinkパラメータ |
備考 |
ソフトトリガ |
Software |
0 |
|
Line0 |
Line0 |
32 |
|
Line1 |
Line1 |
34 |
|
Line2 |
Line2 |
36 |
|
Line3 |
Line3 |
38 |
|
Line4 |
Line4 |
40 |
|
Line5 |
Line5 |
42 |
|
Line6 |
Line6 |
44 |
|
CC1 |
- |
64 |
※CameraLinkのみ |
CC2 |
- |
65 |
※CameraLinkのみ |
CC3 |
- |
66 |
※CameraLinkのみ |
CC4 |
- |
67 |
※CameraLinkのみ |
CoaxPressトリガ |
LinkTrigger0 |
- |
※CoaxPressのみ |
エンコーダ |
Encoder0 |
144 |
|
トリガモードのコマンドを以下に示します。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerMode |
Off:無効 On:有効 |
CameraLink |
trg-mode |
0:無効 1:有効 |
トリガアクティベーションのコマンド及び選択可能なパラメータを以下に記載します。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
GigE/CoaxPress |
TriggerActivation |
RisingEdge :立ち上がりエッジ FallingEdge:立ち下がりエッジ AnyEdge :両エッジ LevelHigh :Highレベル LevelLow :Lowレベル |
CameraLink |
trg-activation |
0:立ち上がりエッジ 1:立ち下がりエッジ 2:両エッジ 3:Highレベル 4:Lowレベル |
※本設定は必須ではありません。必要に応じ設定してください。
Line信号をトリガ入力信号として使用する場合、使用環境などにより、Line信号にノイズがのる
場合があります。
Line信号にノイズがのると、期待したタイミングでのトリガ入力がされず、カメラでの撮像に問題が
発生します。
このような問題に対応する為に、Line信号には1μ秒単位でノイズ除去が可能なデジタルノイズ
フィルタ (以降DNF)が搭載されています。
以下にDNFを設定した場合の動作例を記載します。
上記図において、A点では信号がバタついていますが、信号がHighレベルを維持する時間が
High time期間を満足していないためLowが継続して出力されます。
その後信号がHighレベルを維持した時間がHigh time期間を満足したためHighレベルで
出力されます。
同様にB点では信号のLowレベルを維持した時間がLow time期間を満足しないためHigh
レベルが維持され、C点ではLow time期間を満足したため信号レベルがLowに遷移します。
※上記の様にDNF使用時は、信号にディレイが生じますので注意が必要です。
※DNFのノイズ除去期間はHigh/Low個別に指定可能です。
カメラ |
コマンド |
パラメータ |
備考 |
GigE/CoaxPress |
LineDebouncerHigh |
0~65535 |
High信号フィルタ |
LineDebouncerLow |
0~65535 |
Low信号フィルタ |
※単位:【us】
カメラ |
コマンド |
信号セレクタ |
High信号フィルタ |
Low信号フィルタ |
CameraLink |
dnf |
0:Line0 1:Line1 2:Line2 |
0~65535 |
0~65535 |
※単位:【us】
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